散文
おべんとう
2021.12.23
もうクリスマスがやってくる。
クリスマスには嬉しいお知らせがあったり、嬉しい嬉しい本番があったりするので、今年のクリスマスプレゼントはもうお腹いっぱいだぞ、という感じだ。
実際の劇場で、全てのクリエイティブスタッフとランニングスタッフと共に舞台稽古をしているけれど、とんでもなく楽しい。おもしろい。
2021年は、なんだか言葉とか振る舞いとかを信じられなくて、音楽やダンスに逃げた時期もあったけど、1年の最後にやっぱり信じさせてもらえているこの機会にとびっきりの感謝の気持ちが止まらない。
とはいえその向こうにある、"その一歩"や"その瞳"に特大のエネルギーを感じながら毎日物語に生きているなぁと感じてる。
にんげんって、とんでもなくすごいし、とんでもなく"よい"。
とはいえ私たちは所詮"人に非らず、人を憂う“と書いて"俳優"なので、にんげんの良さを語っていい立場で非らず、である。
この矛盾感もまたむず痒くって心地よい。
劇場での稽古中は美味しいお弁当が出る。
毎食美味しくてとっても幸せだけれど、とっても怖い。太りそうで。
今日の夜ご飯はオムライスに唐揚げがちょこんとついたお弁当だった。
また食べたくなるほど美味しいオムライスとタコライスに(選べた)心躍った女子楽屋。
粛々黙々と食べなくてはいけないけど、心がほくほく繋がった。
モリモリ食べてもぐもぐ食べて、今日もたくさん笑っています。
皆様をこの世界にご招待するまで、あとちょっと。粛々ホクホクがんばります。