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散文

2023/01

2023.01.30

2023年になってからもう1ヶ月が過ぎようとしている。
はやい、はやすぎる。
人生が積み重なれば積み重なるほど、1日の厚みは増して、1年の速度は上がるように思える。
そして1日の存在感が軽やかになっていく。

今月は少し仕事が落ち着いていたので、昼間の明るい時間帯に本を読める日が何日かあった。
今まで本を読むことは、知識の吸収という意味でも感情のストレッチという意味でも仕事のためだと感じてきたけれど、仕事を離れた読書をしたら、わたしの中での読書はもっと"食べること"や"寝ること"に近い行為だと改めて感じた。

と同時に、外交的な性格だと思ってきたけれど、内向的な性格なのかもしれないと思うようになった。
元々そうだったのか、大人になってそうなったのかはわからないけど。
ましてやそれが良いことだとも悪いことだともわからないけれど。
自分が自分の中で過不足なく整っていないと、大きく考えが異なる他人と平然と対話することはとても難しい。

若さのエネルギーだけでそのカロリーに立ち向かってきたのだということを、静かな日々を過ごしてみて実感した。

とはいえ時にはそうやってカロリーを消費していかないと、心のプロポーションは保たれない。
自分に甘えてデプデプと思想が肥満しているのは怖い。時に厳しく、時に優しく。
何事もバランスが大切だよなあと、擦り倒された文句を自分で自分にそっと伝える。


軽やかな身体と軽やかな心。
これ以上の宝はないなと感じている。


たくさん本を読んで、家族と話して、そして友達や職場の人とも丁寧に話す。

先日とてつもない寒波が来た時、大切な友達に「寒い」とLINEしたら「わかる、さむい」と帰ってきて、翌日もまた「今日も寒い」と連絡がきて「ほんとだ寒い」と返信した。

その時ふと、ただ「寒い」と言い合える友人が存在するなんて幸せなことだとひらめいた。
ひらめいた、という言葉で正しいのかはわからないけど、「わかった」とか「気づいた」というよりも「ひらめいた」という言葉が近い感覚があるので、今日のところは「ひらめいた」でいかせてください。
感謝、感謝で、過ごしたい。



これが更新される頃には『arigatooの会』も無事終わっていることでしょう。
そのことについてはまた落ち着いたらぼちぼちと綴ろうと思います。


燦々たる日々爛漫に
明日も良い日になりますように。

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