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散文

春めき

2023.03.31

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今日から1週間、東京は堂々と「春です」と言い切れるような気持ちよく温かい天気が続くらしい。
そんな始まりの日の夕方は、いつもより暗くなるのもゆっくりで、あったかくて、なんだか街中にもたくさん笑顔を見つけられた気がした。

実際のところそんなに急に日照時間は伸びないし、人が笑顔になる回数だって大幅に変わることはないだろうけど、気温が上昇したことによって私の視線も多少上向きになり、結果として空は明るく笑顔は多く見えたのだと思う。

そう思うと「北風と太陽」って本当に人間の本質をついた実に鋭い物語だなと感動する。

最近の私は、少し食べ過ぎている。
こんなに食べてしまってこの調子でぷくぷく育ってしまったら突然撮影になった時後悔するのは自分なので、どうにかしなくてはとは思うのだけれど、どうしようもないくらい食べるのが楽しい。
今もとにかくバナナを食べたくて仕方ない。
他に必要なものは全然ないのにバナナが食べたいから私はこれからスーパーに寄る。
スーパーによるということはすなわち目移りする、ということで、目移りして必要ないと思ってたものまで買うということはどういうことかというと、その分「賞味期限」のある食べ物が家の中に増えることになり、最終的にまた、もっともっとたくさん食べてしまうというところに落ち着くことになる。
しかもスーパーまでの道のりにはクレープやさんがあって、クレープ屋さんはクレープを一つでも多く売るためにお客さんがいなくても美味しいバターの香りをぷんぷんと香らせ続けているのであった。
何度も誘惑に負けている。今日こそは我慢しよう。
そもそも今日はすでにもうこれ以上食べなくていいと思うくらいには食べ過ぎている。

朝ごはんにサラダとサンドイッチ。
珈琲。
撮影に行った先でお昼をご馳走になってしまい、サラダとパスタ。パン付き。
珈琲。
運動をしに友達のジムについてったらご褒美にとプロテイン入りのスムージーをもらってしまってこれはきっとカロリーは高い。もちろんその分タンパク質は多いのは知ってるけど。複雑だよね。

電車がもうすぐ駅に着く
皆様どうか祈っていていただきたい。
私がバナナだけを買って帰ることを。
そして絶対にクレープに手を出さないことを。

燦々たる日々爛漫に
明日も良い日になりますように。

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