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散文

とうもころしだ!

2023.07.31

直売所に行ったらとうもころしがあった!夏が来た!夏が来たんだ!!!

最近はすっかりドライブが楽しくて、1人で直売所まで行くようになりました。
平日の直売所は、おばちゃんたちが穏やかで、野菜はめちゃくちゃ安くて最高です。

手のひらサイズの椎茸が10個も入って、350円。
さらに平日の昼間はそれがタイムセールで半額だもの。都内のスーパーで飼い慣らされていた昔の私だったらぶっ倒れちまう値段。
いくら森の中とはいえ、直売所じゃなかったら流石にもうちょっとお高い。全国流通を使って経営してるスーパーとかはもう少し、高いと思います。

なので野菜は直売所でしかほぼ買いません。
春夏秋は特に。(冬は「冬でもトマトが食べたいわ」みたいな贅沢な心があるのでたまに買います!)



そんな直売所に、ついにとうもろこしが並んだ。
これはもう、夏だ。


とうもろこしを買って東京に帰ろう。


今回の森の家滞在はいつにも増して意味のある滞在になった。東京にいたらどうもがいても抜け出せなかったところからやっとやっと這い出したような、そんな気持ち。やっと春だ!春が来た!と土から出てくる春の蟲のような心地。お外に出られてよかったね、私。

東京だといろんなことが小さくいっぱい訪れる目まぐるしさがあるけど、森の中だと、制作と創作しか無い。
だからだろうか。
いろんなことを色濃く感じられて、とても素直に時間や季節と対峙できた気がする。


真っ向から対峙できたおかげで少し荒療治感もあって、今回の滞在中、なぜかとても、ずっと体調を崩してて、ずっとお腹が痛かった。
だけど同時に、その波を乗り越えるごとに、どんどん厚皮が剥がれていくような、澱がボトボトおっこちるような、その生まれ変わり感があった。
いざ帰ろうという今はもうすっかりスッキリ。
こんなに思考がハッキリとしているのはいつぶりだろう。今までの靄はなんだったんだろうかと不思議なくらい、シャッキリしている。


最近苦戦していた台本読みもすいすいすい。
台本が立体的に脳に届かないって、ものすごく効率も悪いし、全然良いことがなくてどんよりしてたので、今再び立体的に物語が捉えられるようにやって感動してる。安心もしてる。
東京に着いたらすぐアフレコだ。
このシャッキリとした思考で臨むアフレコはきっと落ち着いていける。よしよし、良い感じ!私役割なんて微々たるものだけど、微々良い、良い作品にするぞ!


ものづくりについて向き合い始めてから、演者としての立ち位置をずっと悩んできた。
それは、自分が作り手だったらどこに寄り添って欲しいかという視点が増えたからだと思う。
良いことでもあるけど、悪いことでもある。
すべては表裏一体だから。
全ての表裏を俯瞰して、逞しく、静かに、嫋やかに生きていきたいと願う。


…と、ここまで書いてきたが、提出の直前になって読み返すと、「こんなに長々と何を恥ずかしいことを書いてるんだろう」と思う。
思うけど、もう書き直す余地はないのでこのまま掲載してもらう。八月分からはもっと楽しい文章が書きたい。
ここしばらくの散文は、何も中身がないことをただ「それらしく」書き並べた文字の羅列だったような気がする。散文ですらない。
なんか、全然何も閃かなかったのよ。
明日はいい文章がかけるといいな。



燦々たる日々爛漫に
明日も良い日になりますように

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